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ハセ@日経新聞 その3

ハセの日経夕刊記事、3日目@最終日 です。
初日は ここから
2日目は こちらから どうぞ。

日経新聞夕刊 スポーツ面(21面)   2007.11.21(水)
駆ける魂   浦和レッズ 長谷部 誠 (下)

「力強さ」求め常に変革 欧州挑戦の「大志」抱く

 折に触れ、「このままではダメだ」と自分に言い聞かせ、心身の変革に取り組む。課題をしっかりとらえ、確実に武装していく。プロ選手としては当然のことなのだろうが、そこに長谷部誠の強さがある。
 加入1年目、練習でプロのコンタクトの激しさを思い知らされた。高校時代は接触を避けて、ひらりひらりとプレーしたが、プロではそうはいかない。肉体を強化するしかなかった。
 だからといって筋力トレーニングに励んだわけではない。選んだのは、練習で相手に体を当てて鍛える実戦的手法。「先輩に嫌がられるほど、ばんばん体をぶつけていった」。腰回りが強化され、体の有効な当て方も自然につかんだ。
 トップ下からボランチに回ってからは、守備力のアップに努めてきた。力づくでボールを刈り取りにいくのではなく、駆け引きを重視する。「わざとちょっと前を開けておいて、相手を誘い込んで奪いにいく」。そうした心理戦の楽しさを知るようになった。
 外から見たのではわからない小さなことをわずかずつ身につけながら、選手は戦力を増していく。自分が理想とするスタイルに近づいていく。
 高校時代の欧州遠征でルイコスタ(ポルトガル)を目にし、とりこになった。華麗なプレーと、その立ち姿にしびれたという。いま、目指すのはダイナミズムを感じさせ、パスありドリブルあり、そしてゴールまで奪ってしまうMF。力強く突き進むジェラードやランパード(ともにイングランド)に共鳴する。
 「理想を言えば、自分も周りの選手も楽しめるサッカーがしたい。でも勝負の世界では、それはありえない」。おそらく浦和のすべての選手が、この現実的な思考をもとにプレーしているから、確実に勝ち点が拾えるのだろう。二〇〇三年のナビスコカップ優勝に始まり、天皇杯の連覇、先のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇と数々の栄冠をつかみ、Jリーグ2連覇にも迫っている。
 山瀬功治、酒井友之、小野伸二、阿部勇樹らライバルが続々と加入してきたが、3代にわたる監督の信頼を得て、黄金期の浦和の軸として生き残ってきた。日本代表にも招集(出場は6試合)されるまでになっている。
 20歳を過ぎたころからは読書に没頭するようになった。「サッカー選手には結構時間があるんで」。推理小説から哲学書まで幅広く手にするのも、何かを変えたいという衝動からだ。

 できれば海外でプレーをという思いを募らせている。「行かずに終わって後悔はしたくない。今までも、ダメもとで結構無謀なことにチャレンジしてきたんですから」と力を込める。
 猛勉強して、あこがれの藤枝東高(静岡)を受験、周囲の反対を押し切ってプロ入りを強行。チャレンジは実を結んできている。そして次は、よりレベルの高い本場欧州に渡り、自分の力をぶつけてみたい。
 「男なんで、大志を抱かないと」。吐き出す言葉はどことなく古風だが、率直でわかりやすく、骨がある。結局、人としてきわめてシンプルなのだ。だから真っすぐ進む。

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